米Microsoft Corporationは8日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」のPC版Build 16215を、“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。本ビルドではペンやキーボードによる入力、日本語入力にも大きな改善が加えられている。


■ペンによるテキスト入力が強化

Build 16215では、ペンによる文字入力機能が大幅に強化。“コンバージョン&オーバーフローモデル(conversion & overflow model)”と呼ばれる新しい入力方法が導入され、書き込みが次々と文字認識されるようになる。新しい単語を入力する際、左隣に1つ前の単語が表示されるが、これは塗りつぶしジェスチャーで削除することが可能。そのほかにも、誤って入力・認識された文字を上書きして修正する機能や、取り消し・分離・結合などをペンジェスチャーで行う機能なども新たに追加された。

また、テキスト入力以外にも、ペンに関する改善は多い。

たとえば、“ペンを探す”機能が追加され、最後にペンを利用した位置を地図でマッピングできるようになった。カフェにペンを置き忘れてしまった時などに助かるかもしれない。ペンによるスクロールやオブジェクトの選択がサポートされたのも便利。また、手のひらがタッチパネルに触れた時に誤ってインクが入力されないようにする機能なども追加された。

■簡単に絵文字を入力できる絵文字パネル

ハードウェアキーボード入力における改善では、手軽に絵文字を入力できる絵文字パネルに注目したい。この機能は[Windows]+[.]キーまたは[Windows]+[;]キーで呼び出すことが可能。人間の絵文字ならば肌の色を指定することもできる。

ただし、この機能は今のところ“言語”設定が“英語(米国)”の場合のみ利用可能。日本語で利用している場合は、“英語(米国)”の言語パックを追加し、[Windows]+スペースキーで“言語”を切り替える必要がある。

■タッチキーボード

一方、タッチキーボードではテキスト入力の予測エンジンが改良され、よりインテリジェントなサジェストが行われるようになった。また、Windows 10 Mobileによく似た“片手入力”キーボードも追加。このキーボードでは“シェイプライティング(Shape Writing)”も利用できる(“英語(米国)”のみ)。

なお、日本語、中国語、韓国語のタッチキーボードはこのビルドでは動作しないとのこと。今後のリリースでできるだけ早く修正するという。また、デスクトップでディクテーション機能がサポートされているが、これも現在のところ“英語(米国)”と“中国語(簡体字)”のみのサポートとなる。

■フォントに「UDデジタル教科書体」が追加されるなど日本語環境向けの機能も強化

このように一部の機能は日本語環境で利用できないが、一方で日本語環境向けに投入された独自機能も少なくない。

まず、新しいフォントファミリーとして「UD Digital Kyokasho-tai」が追加された。学習指導要領に準拠し、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)などにも配慮したデザインになっているとのことで、可読性・視認性に優れる。

そのほかにも、日本語入力システムも改善されており、「Creators Update」よりも文脈に沿った予測変換が行える。また、「Microsoft Edge」の検索ボックスに変換ウィンドウが表示されなくなったのも、細かいながらうれしい改善点といえるだろう。

 

 

 

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