高度な設定

Windows 10には、さまざまな通知や「機内モード」「VPN」「Bluetooth」などのオン/オフが簡単に行える「アクションセンター」と呼ばれる機能が用意されている。「アクションセンター」は、タスクバーの一番右側にある[通知]アイコンをクリックすると表示される。

この「アクションセンター」の下側には、「クイックアクション」と呼ばれるさまざまなボタンが用意されている。Windows 10 Creators Updateでは、「すべての設定」「ネットワーク」「接続」「表示」「VPN」「夜間モード」「ノート」「非通知モード」「位置情報」「タブレットモード」などのクイックアクションが用意されている(クイックアクションの項目は、そのPCがサポートする機能などによって異なる)。

ただし普段使用しないものも多いので、これを整理する方法を紹介しよう。

[スタート]メニューで[設定]を選択し、[設定]画面で[システム]をクリックする。さらに、[システム]画面の左ペインで[通知とアクション]を選択し、右ペインのクイックアクションの項目で[クイック アクションの追加または削除]のリンクをクリックする。[クイック アクションの追加または削除]画面が表示されるので、ここで不要な項目(ボタン)をオフにすればよい。


ボタンの配置を変えたい場合は、ボタンをドラッグして、置きたい場所にドラッグすればよい。一番上の行は、「アクションセンター」でクイックアクションを折りたたんだ際にも表示される。そこで、よく利用するクイックアクションを一番上の行に配置しておくとよい。

 

 

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Windows 10版「OneNote」が複数ウィンドウをサポート ~2017年7月機能アップデート

Windows 10 Fall Creators Updateに搭載される「次世代」のセキュリティ機能

米Microsoft Corporationは、Windows 10向け「OneNote」アプリの2017年7月機能アップデートv17.8366.57581.0を公開した。現在、「ストア」アプリから無償で更新可能。今回のアップデートでは、ペンをカスタマイズする機能やマルチタスク機能が追加されている。

Windows 10版「OneNote」アプリでは、これまでもペン・蛍光ペン・鉛筆などといったペンの種類や色、太さなどを選択して手書きのペン入力を行うことができた。しかし、それらは独立して設定する仕組みになっていたため、利用する都度にペンの種類・色・太さの組み合わせを選びなおす必要があった。

そこで最新版では、ペンの種類・色・太さの組み合わせを登録する機能が導入された。[描画]タブのペン選択欄左端にある[+]ボタンを押せば、[描画]タブへ新しいカスタムペンを追加することが可能。頻繁に利用するペンの設定をあらかじめ登録しておけば、複数のペンを切り替えながらお絵かきするといったことが簡単に行えるようになる。

また本バージョンでは、複数のウィンドウを開いて、切り替えながら利用するマルチタスク機能がサポートされた。複数のノートを見比べながらノートをとりたい場合などに役立つ。新しいウィンドウを表示するには、[表示]タブの[新しいウィンドウを開く]コマンドを選択するか、[Ctrl]+[M]キーを押せばよい。

 

 

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Windows 10 Fall Creators Updateに搭載される「次世代」のセキュリティ機能

Windows 10のUIをWindows 7風にする方法とは

Microsoftは2017年6月27日(米国時間)、Windows 10の次期大型アップデート「Windows 10 Fall Creators Update」に搭載する次世代セキュリティ機能を公式ブログで紹介。「Windows Defender Advanced Threat Protection(以下、Windows Defender ATP)」に含まれるツールを大幅に拡充することを明らかにした。

MicrosoftはWindows 10 Fall Creators Updateで、「Windowsプラットフォームの強化」「クラウドインテリジェンスの活用」という2本柱でセキュリティ機能を向上させる計画を立てている。

Windowsプラットフォームの強化としては、Windows 10で導入されたセキュリティツール群であるWindows Defender ATPの機能拡充が目玉となる。Windows Defender ATPは、企業ネットワークに対する高度な標的型攻撃に対抗していくための機能を拡充。Windowsの脅威保護スタック全体とシームレスに統合する機能が搭載される。

具体的には、脆弱(ぜいじゃく)性緩和ツール「Enhanced Mitigation Experience Toolkit(EMET)」をWindows 10ネイティブ対応させるとともに、世界中の脅威情報を収集して脅威を事前に防ぐ新機能「Windows Defender Exploit Guard」をWindows Defender ATPに追加する。

続いて、ユーザーのうっかりミスによるマルウェア感染デバイスを即時識別して隔離する「Windows Defender Application Guard(WDAG)」や、安全アプリケーションリストの作成・管理手段をこれまでより効率化し、アプリケーションの制御を容易にする「Windows Defender Device Guard」もWindows Defender ATPのレスポンス機能に統合される。

クラウドインテリジェンスの活用としては、クラウドベースの管理基盤「Microsoft Intune」や「System Center Configuration Manager(SCCM)」でWindows Defender ATPを集中管理できるようにする。この他、新たに搭載される「Security Analytics」機能によって、管理下にあるデバイスのセキュリティ機能の利用状況と構成、セキュリティ修正プログラムの適用状態を迅速に分析できるようにする。併せて、開発者向けAPI(Application Programming Interface)を用いて、外部システムからの操作で、Windows Defender ATPに対して修正措置のプログラムを実行できるようになる。

 

 

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Windows 10のUIをWindows 7風にする方法とは

新しい教科書体フォントが「Fall Creators Update」に追加 ~Windows 10 Insider Preview

Windows 8.1からWindows 10になって、[スタート]メニューが復活するなど、以前のWindowsユーザーでも使いやすいユーザーインタフェース(UI)になっている。

それでも、Windows 7などからWindows 10に移行すると、[スタート]メニューにほとんど使わないUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリのタイルが大きく表示されてしまうなど、特にデスクトップPCやノートPCのユーザーは使いにくいと感じるのではないだろうか。

そこで、設定を変更したり、ユーティリティーを活用したりして、Windows 10のUIをWindows 7になるべく近づけてみよう。

Windows 10の設定変更で解決

Windows 10の設定を変更して、Windows 7のUIに近づけてみよう。

○デスクトップにアイコンを表示する

Windows 10は、デフォルトではデスクトップ画面に[ゴミ箱]アイコンしか表示されておらず、[PC]アイコンや[ネットワーク]アイコンなどのよく使うデスクトップアイコンは表示されていない。これらの機能を呼び出すには、[スタート]メニューからたどらなければならず少々面倒だ

そこで[PC]アイコンや[ネットワーク]アイコンなどのデスクトップアイコンをデスクトップに表示するように設定しよう。

デスクトップアイコンを表示するには、[設定]-[テーマ]-[デスクトップアイコンの設定]、「関連設定」の[デスクトップ アイコンの設定]を順番にクリックする。

[デスクトップ アイコンの設定]ダイアログが開くので、ここで「デスクトップアイコン」下の「コンピューター」「ごみ箱」「ユーザーのファイル」「コントロール パネル」「ネットワーク」で、デスクトップにアイコンを表示したい項目前にチェックを入れて、[OK]ボタンを押す。ここでは、「コンピューター」「ごみ箱」「ネットワーク」の3つを表示するように設定している。逆に、このチェックを外せば、デスクトップアイコンを非表示にすることもできる。

○タスクバーの検索窓やCortanaを非表示にする

Windows 10では、タスクバーの左端に[Cortana]ボタンや検索ボックス、[タスクビュー]ボタンが表示され、アプリアイコンが表示される領域が従来と比べて狭くなってしまった。そのため、たくさんのアプリを起動したりピン留めしたりすると、これらのアイコンがタスクバーに収まりきらなくなり、使い勝手があまりよくない。

これらの機能を使わないのであれば、[Cortana]ボタンや[タスクビュー]ボタンを非表示にして、タスクバーの幅を広げよう。

Windows 10のタスクバーにある[Cortana]ボタンと検索ボックス、[タスクビュー]ボタンを非表示にするには、[タスクバー]の適当なところを右クリックし、表示されたメニューの[Cortana]-[表示しない]をチェックし、[タスクビューボタンを表示]のチェックを外せばよい。

これで[Cortana]ボタンや検索ボックス、[タスクビュー]ボタンが非表示となる。再度表示したい場合は、メニューの[Cortana]-[Cortanaアイコンを表示]や[検索ボックスを表示]をチェックしたり、[タスクビューボタンを表示]をチェックしたりすればよい。

○デフォルトブラウザをEdgeからIEにする

Windows 10ではデフォルトブラウザが「Microsoft Edge」になっている。もちろん、Microsoft Edgeをそのままデフォルトブラウザとして使ってもいいし、Google ChromeやMozilla Firefoxをインストールしてデフォルトブラウザとし、Microsoft Edgeはそのままにしておくという手もある。

ただ、主にIEを使うのであれば、Microsoft Edgeに代えて、IEをデフォルトブラウザにするのがよいだろう。

[設定]-[アプリ]画面を開き、左ペインで[既定のアプリ]を選択し、「Webブラウザー」を「Microsoft Edge」から「Internet Explorer」に変更すればよい。[切り替え前に]というダイアログが表示されたら、[強制的に変更する]を選択すると、デフォルトブラウザがIEになる。

また、タスクバーにピン留めされているMicrosoft EdgeをIEに変更しておくとよいだろう。[スタート]メニューを開き、[Windowsアクセサリ]-[Internet Explorer]を選択し、IEを起動する。タスクバーの[Internet Explorer]ボタンを右クリック、[タスクバーにピン留めする]を選択する。[Microsoft Edge]アイコンを右クリックし、[タスクバーのピン留めを外す]を選択して、Microsoft Edgeのタスクバーへのピン留めを外せばよい。

●スタートメニューを「Classic Shell」でWindows 7風に変える

Windows 7からWindows 10に移行して、最初に違和感があるのが「スタートメニュー」ではないだろうか。Windows 7のスタートメニューに、Windows 8/8.1のスタート画面が組み合わさったようなメニューは、UWPアプリをほとんど使わないユーザーにとっては邪魔なだけだ。

そこで、Windows 10のスタートメニューをユーティリティーを使って、Windows 7風にしてしまおう。Windows 7風のスタートメニューに変更するユーティリティーには、「Classic Shell」や「Start Menu 8」などがあるが、ここでは寄付歓迎のフリーソフトウェア「Classic Shell」を取り上げる。企業内での利用には有償ライセンスが必要となる「Start Menu 8」については、「Windows 10の[スタート]メニューをWindows 7風に変更する」を参照してほしい。

まずClassic Shellをダウンロードして、インストールしよう。Webブラウザで以下のURLを開き、[Download Now!]ボタンをクリックし、「ClassicShellSetup_4_3_0.exe(原稿執筆時点では、バージョン4.3.0)」をダウンロードする。

このファイルをクリックすると、インストールウィザードが起動するので、指示に従って画面を進めると、インストールが完了する。インストール完了後、[スタートメニュー]ボタンをクリックすると、「Classic Shell」の設定画面が表示されるので、好みのメニュースタイルを選択(デフォルトでは「Windows 7 style」が選択されている)する。

また「Replace Start button」にチェックを入れると、ボタンの形状を変更できる。ここで「Custom」を選択し、自分で作成したスタートボタン画像を指定すれば、さらに[スタート]メニューをWindows 7風にすることができる。

さらに、「Show all settings」にチェックを入れ、表示された[Language]タブで、「ja-JP - 日本語(日本)」を選択、[Check for Updates]ボタンに続き、「Click here to install it.」のリンクをクリックすれば、再起動後にメニューが日本語化される。「Show all settings(全ての設定を表示する)」にチェックを入れると、メニューの外観など細かい設定が行えるので、好みに合わせて調整するとよいだろう。

●エクスプローラを「RibbonDisabler」でWindows 7風に変える

Windows 10に移行して、比較的利用頻度が高いエクスプローラの仕様(GUI)まで変更されてしまい戸惑うことも多いのではないだろうか。

エクスプローラのメニュー下にあった「新しいフォルダー」などがなくなったり(機能はあるのだが、タイトルバー部分に小さなアイコンで表示されており分かりにくい)、メニュー方式からリボンインタフェースに変更されたり、と幾つもの変更が行われている。

Windows 7のエクスプローラの方が好みなのであれば、Winaeroが提供しているフリーソフトウェア「Ribbon Disabler for Windows 10 and Windows 8(以下、Ribbon Disabler)」を使うとよい(同様のユーティリティーに「OldNewExplorer」もある)。

Webブラウザで以下のURLを開き、「Download Ribbon Disabler for Windows 10 and Windows 8」のリンクをクリックする。

「RibbonDisabler.zip」がダウンロードされるので、このZIPファイル内の「Ribbon disabler3 x64.exe(64bit版Windows 10の場合)」または「Ribbon disabler3.exe(32bit版Windows 10の場合)」を実行し、表示されたダイアログで「Disable Ribbon Explorer」を選択すればよい(エクスプローラを元に戻すには、「Enable Ribbon Explorer」を選択する)。

これでエクスプローラがWindows 7風になる。

●タククバーを「7+ Taskbar Tweaker」でWindows 7風に変える

タスクバーは、前述の設定変更で[Cortana]ボタンを非表示にするなどすれば、かなりWindows 7風にできる。しかしWindows 10では、タスクバー上のボタン(実行中のアプリケーションアイコン)にマウスホバー(マウスオーバー)すると、小さなウィンドウ(サムネイル)が表示される設定をオフにできない。

これは、複数のファイルを同一アプリケーションで開いている場合、サムネイルを見て開きたいファイルを選択できるようにするためものである。だが多くのファイルを開いている場合、開きたいファイルを選択する際のマウスの移動距離が長くなりがちだ。

そこで、タスクバーのサムネイル表示を行わないように、フリーソフトウェアの「7+ Taskbar Tweaker」を利用しよう。

Webブラウザで以下のURLを開き、「Download (portable installation available)」下の「7tt_setup.exe」のリンクをクリックして、「7+ Taskbar Tweaker」のインストーラーをダウンロードする。「7tt_setup.exe」を実行すれば、ウィザードが起動するので、指示に従って進めていけばよい。

タスクバーのサムネイル表示を防止するには、インジケーター領域の「7+ Taskbar Tweaker」のアイコンを右クリックして、メニューから[7+ Taskbar Tweaker]を選択、表示された[7+ Taskbar Tweaker]の画面で「マウスカーソルを重ねた時の動作」を「リスト」に変更すればよい。日本語表示にするには、[Settings]ボタンをクリックし、表示された[Settings]ダイアログの「Language」で[日本語]を選択して、[Done]ボタンをクリックする。

●システムフォントを「Windows10 フォントが汚いので一発変更!」でメイリオに変える

Windows 10のシステムフォントには、新たに「Yu Gothic UI」が採用されている。細身のデザインであるためか、文字間が詰まったように見える、ジャギー(ギザギザ)が目立つなど、意外と評判がよくない。

そこで、フリーソフトウェアを使うことで、Windows 7のシステムフォントである「メイリオ」に変更しよう。代表的なシステムフォントの変更ツールとして「Windows10 フォントが汚いので一発変更!」「Meiryo UIも大っきらい!!」の2つがある。

システムフォント全体を「メイリオ」に変更したいのであれば、手軽な「Windows10 フォントが汚いので一発変更!」を使うのがいいだろう。

以下のWebページを開き、[このソフトを今すぐダウンロード]ボタンをクリックして、「FontChanger.zip」をダウンロードする。

ZIPファイル内の「FontChanger.exe」を実行し、表示されたダイアログで「Windows Vista/7」を選択すれば、システムフォントがメイリオに変更される。元に戻す場合は、同様に「FontChanger.exe」を実行し、「Windows 10」を選択すればよい。

●「個人設定」をWindows 7風に変える

Windows 7からWindows 10に移行して、デスクトップのテーマや背景を変更したり、スクリーンセーバーを設定したりする「個人用設定」も大きく変更されていることに気付くだろう。前述の通り、デスクトップにアイコンを表示する場合でも、少々工数が掛かるようになってしまった。

そのため、Windows 7の頃の設定画面の方が使いやすかった、という人もいるのではないだろうか。実は、そういう人向けにWinaeroから「Personalization Panel for Windows 10」というユーティリティーが提供されている。

このユーティリティーをインストールすると、Windows 7風の[個人設定]ダイアログに変更できる。

以下のWebページを開き、[Download Personalization Panel for Windows 10]のリンクをクリックして、「ppanel10.zip」をダウンロードする。

このZIPファイルを展開し、「personalization10.exe」を実行すると、インストールが完了する。

[オプション]のリンクで表示される[Settings]ダイアログの「Integrate with Desktop context menu」をクリックすると、デスクトップを右クリックして表示されるコンテキストメニューの[個人用設定]を選択した際に、このダイアログが表示されるようになる。[個人用設定]の挙動については、このユーティリティーでWindows 7に比較的近づけることができる。

●Windows Updateを一時停止する

Windows 10では、Windows Updateによる更新プログラムの適用をユーザーがコントロールできなくなっており、「更新プログラムをインストールしない」オプションがなく、常に最新の更新プログラムやドライバが自動でインストールされるようになっている。

これにより、セキュリティは向上されるものの、意図しないタイミングで再起動が行われてしまう(再起動しない時間帯を設定することは可能だが)など、困ることもある。このような場合、フリーソフトウェア「Win Updates Disabler」を利用するとよい。

以下のWebページを開き、[Free Download]ボタンをクリックして、「win-updates-disabler-setup.exe」をダウンロードする。インストールウィザードが起動するので、指示に従って画面を進めると、インストールが完了する。

「Win Updates Disabler」を実行して、[無効にする]タブで「Windowsアップデートを無効にする」にチェックを入れ、[今すぐ適用]ボタンをクリックすれば、Windows Updateが無効化される。有効にする場合は、[有効にする]タブで「Windowsアップデートを有効にする」にチェックを入れて、[今すぐ適用]ボタンをクリックすれば、Windows Updateが有効化され、更新プログラムの適用が再開されるようになる。

Windows 7からWindows 10へ移行して、UIに戸惑いを感じている個人はもとより、Windows 7で運用している企業などにおいて、Windows 10を順次導入するような場合でも、上記のような設定を行っておけば、UIの変更によるサポートコストを低減することができるだろう。

 

 

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新しい教科書体フォントが「Fall Creators Update」に追加 ~Windows 10 Insider Preview

Windows 10 PC同士でファイルをやりとりする方法

米Microsoft Corporationは8日(現地時間)、「Windows 10 Insider Preview」のPC版Build 16215を、“Windows Insider Program”の“Fast”リングの参加ユーザーに対してリリースした。本ビルドではペンやキーボードによる入力、日本語入力にも大きな改善が加えられている。


■ペンによるテキスト入力が強化

Build 16215では、ペンによる文字入力機能が大幅に強化。“コンバージョン&オーバーフローモデル(conversion & overflow model)”と呼ばれる新しい入力方法が導入され、書き込みが次々と文字認識されるようになる。新しい単語を入力する際、左隣に1つ前の単語が表示されるが、これは塗りつぶしジェスチャーで削除することが可能。そのほかにも、誤って入力・認識された文字を上書きして修正する機能や、取り消し・分離・結合などをペンジェスチャーで行う機能なども新たに追加された。

また、テキスト入力以外にも、ペンに関する改善は多い。

たとえば、“ペンを探す”機能が追加され、最後にペンを利用した位置を地図でマッピングできるようになった。カフェにペンを置き忘れてしまった時などに助かるかもしれない。ペンによるスクロールやオブジェクトの選択がサポートされたのも便利。また、手のひらがタッチパネルに触れた時に誤ってインクが入力されないようにする機能なども追加された。

■簡単に絵文字を入力できる絵文字パネル

ハードウェアキーボード入力における改善では、手軽に絵文字を入力できる絵文字パネルに注目したい。この機能は[Windows]+[.]キーまたは[Windows]+[;]キーで呼び出すことが可能。人間の絵文字ならば肌の色を指定することもできる。

ただし、この機能は今のところ“言語”設定が“英語(米国)”の場合のみ利用可能。日本語で利用している場合は、“英語(米国)”の言語パックを追加し、[Windows]+スペースキーで“言語”を切り替える必要がある。

■タッチキーボード

一方、タッチキーボードではテキスト入力の予測エンジンが改良され、よりインテリジェントなサジェストが行われるようになった。また、Windows 10 Mobileによく似た“片手入力”キーボードも追加。このキーボードでは“シェイプライティング(Shape Writing)”も利用できる(“英語(米国)”のみ)。

なお、日本語、中国語、韓国語のタッチキーボードはこのビルドでは動作しないとのこと。今後のリリースでできるだけ早く修正するという。また、デスクトップでディクテーション機能がサポートされているが、これも現在のところ“英語(米国)”と“中国語(簡体字)”のみのサポートとなる。

■フォントに「UDデジタル教科書体」が追加されるなど日本語環境向けの機能も強化

このように一部の機能は日本語環境で利用できないが、一方で日本語環境向けに投入された独自機能も少なくない。

まず、新しいフォントファミリーとして「UD Digital Kyokasho-tai」が追加された。学習指導要領に準拠し、書き方の方向や点・ハライの形状を保ちながらも、太さの強弱を抑え、ロービジョン(弱視)、ディスレクシア(読み書き障害)などにも配慮したデザインになっているとのことで、可読性・視認性に優れる。

そのほかにも、日本語入力システムも改善されており、「Creators Update」よりも文脈に沿った予測変換が行える。また、「Microsoft Edge」の検索ボックスに変換ウィンドウが表示されなくなったのも、細かいながらうれしい改善点といえるだろう。

 

 

 

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Windows 10 PC同士でファイルをやりとりする方法

クアルコム製チップ搭載「Windows 10」ノート、レノボやHPらが製造へ

ファイルをネットワーク経由で共有する方法はいくつかあるが、今回は簡単な「ホームグループ」を使う方法を紹介する。

ファイルをLAN内の他のPCと共有したい
ファイルをネットワーク経由で共有する方法はいくつかあるが、今回は簡単な「ホームグループ」を使う方法を紹介する。まずは検索フォームから「ホームグループ」と検索して、コントロールパネルを開く。そこの「ホームグループの作成」というボタンをクリックし、共有する項目を選ぶ。すると、作成したホームグループで利用するパスワードが表示されるので書き留めておこう。

続いて、共有したい他のPCからホームグループを開く。もし、ネットワークの場所がパブリックになっていたり、共有の設定が無効になっている場合は、ネットワークをプライベートにして、共有機能をオンにしておく。他のメンバーと共有する項目を選び、パスワードを入力すれば完了。

エクスプローラの「ホームグループ」という項目から他のPC内にあるファイルにアクセスできるようになる。

これで解決!

「ホームグループ」機能を使えば、ネットワークの難しい知識なしにファイルを共有できるようになる。

 

 

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「Windows 10」、新たな累積アップデートを追加へ

Windows 10」搭載ノートPCにQualcommのチップを採用する動きが、コンピューターメーカーらの強力な支持を得た。台北で開催されているComputexで現地時間5月31日、Lenovo、HP、ASUSの3社が、Qualcommのモバイルプロセッサ「Snapdragon 835」を搭載する「Windows」端末を製造する計画を正式に表明した。

Windows 10搭載マシンに「Snapdragon」チップを搭載するというアイデアは新しいものではない。Qualcommは2016年に、Snapdragon 835がWindows 10ソフトウェアに対応可能であることを認めていた。Microsoftも、2012年の「Windows RT」が不発に終わって以来、ARMプロセッサ上で同社OSを適切に動作させたいと強く願っていた。

今回ASUS、Lenovo、HPといった主力メーカーがWindows 10端末を製造すると宣言したことで、Microsoftはモバイル部門の苦悩を過去に置き去ることができるかもしれない。

 

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Word/ワードパッドのゼロデイ脆弱性を悪用するメール80万通、セキュリティパッチの早期適用を

 「サービスとしてのWindows」という戦略を推進しているMicrosoftが、また新たなアイデアを導入する。

   Microsoftは米国時間4月24日、「Windows 10」の累積アップデートの回数を、まずは「Creators Update」(「Windows 10 1703」)から、月1~2回増やす計画をブログで発表した。こうした累積アップデートはセキュリティ修正を含まないため、「System Center Configuration Manager」や「Windows Server Update Services」(WSUS)では「Update」(アップデート)に分類されるという。また同社は、「セキュリティ関連ではないもののより緊急性の高い問題に対処する修正を、『Critical Update』(緊急アップデート)としてリリースする場合もあり得る」としている。

   このブログ記事によると、「Windows Update for Business」を使用しており、品質アップデートの延期を設定しているデバイスには、こういった新たなアップデートや緊急アップデートはインストールされないという。

   Microsoftによると、今回新たに非セキュリティ関連のアップデートを追加することで、管理者にいくつかの選択肢がもたらされるという。まず、こういったアップデートを「Update Tuesday」と同様にリリース時点で配備するという選択肢だ。次に、該当アップデートが後続のUpdate Tuesdayで累積アップデートに含められる前に、一部のデバイスのみに配備してテストを実施したり、問題が発生しているデバイスのみに配備するという選択肢だ。そして、これらのアップデートは後続のUpdate Tuesdayの累積アップデートに含まれるため、リリース時点では一切配備しないという選択肢だ。

    この投稿を読む限り、セキュリティ関連の修正と非セキュリティ関連の修正の双方を含む累積アップデートであるUpdate Tuesdayは、Windows 10で提供され続けると判断できる(この点をMicrosoftに確認しているところだが、まだ回答は得られていない)。セキュリティ関連と非セキュリティ関連双方の修正が含まれるこれら累積アップデートは、Configuration ManagerとWSUSでは「Security Update」(セキュリテイアップデート)として扱われる。

   同社が非セキュリティ関連の修正を新たなアップデートとして追加する本当の理由は、筆者も完全に把握できていない。ただ、同社は「柔軟性を高めるため」としている。

   同社は、セキュリティアップデートと非セキュリティアップデートを区別するパッチのロールアップシステムを「Windows 7」と「Windows 8.1」「Windows Server 2008」「Windows Server 2012」が稼働するマシン向けに既に導入している。

   なおこれに関連する話として、同社は2017年5月9日以降、Windows 10の初代リリース(すなわち2015年7月にリリースした「Version 1507」)のアップデートを行わないという点に留意しておく必要がある。

 

 

 

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Word/ワードパッドのゼロデイ脆弱性を悪用するメール80万通、セキュリティパッチの早期適用を

4月11日に配信開始 「Windows 10 Creators Update」でPCはこう変わる

トレンドマイクロ株式会社は13日、「CVE-2017-0199」の脆弱性を悪用する.RTF(リッチテキスト)ファイルが添付されたメールが4月10日から12日にかけて80万通以上送信されたとして、注意を喚起している。

トレンドマイクロでは、同社運営の「Smart Protection Network(SPN)」で、主に欧州を中心にメールを観測。オンラインバンキングを狙う詐欺ツールの一種「DRIDEX」を拡散させる目的だったことを確認しているという。ただし、4月12日に入り、メールの数は激減しており、日本国内での観測も確認されていない。

しかし、トレンドマイクロでは、「すでにばらまき型の攻撃が発生している以上、いつ日本を対象に入れた脆弱性攻撃が発生してもおかしくない状況」として、Microsoftが12日より提供しているセキュリティ更新プログラムを早期に適用することを促している。

CVE-2017-0199は、「Word 2016/2013/2010/2007」と、Windows 7/Vista、Windows Server 2012/2008 R2/2008の「ワードパッド」における脆弱性。Microsoft OLE2Linkオブジェクトの処理においては、リモートのサーバー上にあるリソースが、サーバーが提示する「MIME type」に従って処理される。この挙動の悪用を目的として特別に細工されたファイルを開くことで、リモートから任意のコードが実行される可能性がある。

観測されている攻撃では、Wordの.docファイルに偽装した.RTFファイルを開くと、リモートサーバーに接続し、「mshta.exe」が関連付けられた「application/hta」のMIME typeにより、細工された.HTA(HTMLアプリケーション)ファイルを取得。このHTAファイルに含まれるVBScriptがDRIDEXをダウンロードする。

米FireEyeによれば、1月には監視用マルウェア「FinSpy」、3月にはボット型マルウェア「Latentbot」をリモートからインストールするために、この脆弱性が悪用されていたという。また、4月7日以降にはトレンドマイクロ同様、DRIDEXの拡散を確認したという。

MicrosoftでもCVE-2017-0199について「悪用の事実を確認済み」と公表、セキュリティ更新プログラムの早期適用を推奨している。また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)や一般社団法人JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)でも、注意喚起を行っている。

 

 

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4月11日に配信開始 「Windows 10 Creators Update」でPCはこう変わる

「Windows 10」最新プレビュー、ストア以外からのアプリを拒否する選択が可能に

Windows 10の大型アップデート「Creators Update」が、2017年4月11日に一般ユーザーへ配信される。前回までの大型アップデートと同様、4月11日から順次配信が行われるため、実際にユーザーの手元へCreators Updateの更新案内が届くまで、多少のタイムラグがあることに注意したい。

いち早くCreators Updateを利用したい場合、ユーザーが手動操作で「Update Assistant」をダウンロードしてインストールすることも可能だ。ただし、手動操作でアップデートできたとしても、そのデバイスのメーカーによる検証は完了しておらず、動作に不具合を抱えている可能性もある。この辺りは自己責任だ。

今回は一般向けの配信開始に伴い、2016年夏から開発が続いてきたCreators Updateの新機能や変更点をまとめる。

●3D環境の「Windows Mixed Reality」に対応

今現在のユーザーにはほとんど関係しないが、近い将来重要になるCreators Update最大の特徴がある。それは「Windows Mixed Reality」に対応することだ。

Windows Mixed Realityはかつて「Windows Holographic」という名称で呼ばれていたもので、2016年8月に米カリフォルニア州サンフランシスコで開催されたIntelの開発者向けイベント「Intel Developers Forum(IDF)」で初めて発表された。

Microsoftは3Dの世界を展開するにあたって、「Virtual Reality:VR(仮想現実)」と「Augmented Reality:AR(拡張現実)」の中間にあたる「Mixed Reality:MR(複合現実)」を提唱している。このコンセプトを実現するデバイスとして、専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)で現実空間に3Dグラフィックスを重ねて映し出すことで、ユーザーに新しいMRの体験を提供する「Microsoft HoloLens」を発売した。

HoloLensそのものはHMD内部にWindows PCに相当する機能を内蔵した「スタンドアロン」で動作するデバイスであり、この点がエンドユーザー向けに販売されているVR HMD製品(ハイスペックなPCや据え置きゲーム機に接続して利用)と大きく異なる。別途PCにケーブルをつなぐ必要がなく、スタンドアロンで動作するのは大きなメリットだが、現状では動作時間が短いという難点もある。

また、HoloLensはデバイス単体で30万円以上と高価だ。こうした特徴から、MicrosoftはHoloLensを開発用デバイス兼特定用途向けデバイスと位置付け、同社が提唱するMRの世界の拡大とプロモーション的な役割を持たせることにした。

一方で、VRを実現するデバイスとしては、現在Facebook傘下にあるOculusの「Oculus Rift」を皮切りに、スマートフォンをVR HMDとして利用できるSamsungの「Gear VR」やGoogleの「Daydream」、ソニー(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)の「PlayStation VR」など、一般ユーザーが10万円以下ないしはそれこそ数万円程度の投資で手軽にVRの世界を楽しめる環境が整いつつある。

こうしたVR HMDのトレンドに対するMicrosoftの回答がWindows Mixed Realityであり、メインストリームクラスのPCと最低価格299ドルのWindows Mixed Reality対応HMDを組み合わせることで、低予算でVRもしくはMRの世界を楽しめるようになるという。

このWindows Mixed Realityを楽しむための必要条件が「Windows 10がCreators Update以降のバージョンであること」となる。Windows Mixed Reality対応デバイスの登場は2017年前半を見込んでおり、この時点で利用可能なWindows 10の最新版であるCreators Updateを導入しておく必要があるということだ。

注意点としては、Windows Mixed Realityを利用するうえでのPCハードウェアの最低スペック要件が、当初Microsoftが提示していたものから上がっていることが挙げられる。下記は2016年11月にWindows Insider Programで配信された「Build 14971」で「Windows Holographic First Run」アプリを実行した際に表示されるスペックだ。

・CPU:4コア以上
・メモリ:4GB
・GPU:DirectX 12以降対応
・USB:3.0以上を推奨
・空きストレージ容量:1GB

これが2016年12月に中国の深センで開催された開発者向けイベント「WinHEC 2016 Shenzhen」では、より詳細に表記されたうえで変更が加えられている。特に注目点はメモリ容量とストレージの空き容量が増えたことで、プロセッサも比較的最新のもの(Skylake以降)が推奨されている。

・CPU(ノートPC):Hyper-Threading対応デュアルコアIntel Mobile Core i5(6200Uなど)、AMD Mobile CPU
・CPU(デスクトップPC):Hyper-Threading対応デュアルコアIntel Desktop Core i3(6100など)、AMD FX4350 Quad-Core相当
・メモリ:8GB
・GPU(ノートPC):NVIDIA GTX 965M、AMD RX 460(2GB)またはDX12対応以上のGPU
・GPU(デスクトップPC):NVIDIA GTX 960/1050、AMD Radeon RX 460(2GB)相当以上
・接続性:HDMI 1.4 for 60Hz HMDまたはHDMI 2.0/DisplayPort for 90Hz HMD
・USB:USB 3.0 Type-AまたはDisplayPort Alternate Mode対応のUSB 3.1 Type-C
・空きストレージ容量:10GB
・Bluetooth:Bluetooth 4.0(アクセサリー用)

なお、これらはあくまで現時点でのスペック要件にすぎず、実際にWindows Mixed Reality対応デバイス(VR HMD)と、これらの利用を想定した2017年後半のホリデーシーズン商戦(年末商戦)向けに投入されるメーカー製PCでは、「よりモダンな構成」が推奨されている。

具体的には、内蔵GPUの性能が強化されたIntelのKaby Lakeプロセッサ(第7世代Core)を推奨しているほか、内蔵GPUのIntel HD Graphics 620(GT2)とそれで要求されるデュアルチャンネルメモリの対応など、外部GPUを必要としない構成が示されている。

恐らくコスト的には2017年ホリデーシーズン商戦向けモデルのほうが安く、「Windows Mixed Realityをより多くのPCに広げたい」というMicrosoftの考えを反映したものとなっている。

なお、新デバイス対応という点では「USB Audio Class 2.0」もCreators Updateでサポートした。

従来のUSB Audio Class 1.0は96kHz/24ビットのステレオ音声に対応していたが、USB Audio Class 2.0は192kHz/24ビットやハイレゾマルチチャンネル音声に対応する。つまり、最近のUSB DACなどが対応するUSB Audio Class 2.0が、OS標準のドライバでサポートされるというわけだ。

●OS標準のペイントアプリが3D対応

ここまでは主に「コンテンツを楽しむ」うえでのWindows Mixed Realityの機能だが、Creators Updateでは「作る楽しみ」を強化する仕組みも備えている。それが同アップデートで標準搭載される「ペイント3D」だ。

ペイント3Dは、長らくWindows標準のペイントツールとして提供されてきた「ペイント」を置き換えるアプリとなる。マウスに加えて、ペンやタッチパネルの操作で、簡単に3Dオブジェクトの描画や加工が可能だ。Microsoftは、作成した3Dコンテンツをオンラインで共有できるコミュニティー「Remix 3D」を用意している。

また、ペイント3Dで作成した3Dコンテンツは他のツールでも活用でき、PowerPointの資料に貼り付けて動かして見せたり、FacebookなどのSNSで拡散したりといった機能にも対応する。もちろん、Windows Mixed Reality対応デバイスで体験することもできる。

実際に使ってみると分かるが、ペイント3Dは従来のペイントとは全く異なる操作感になっている。最初は操作に戸惑うかもしれないが、単純にペイントアプリとして2Dの加工を行うぶんにはそれほど複雑な操作を要求されない。3Dオブジェクトの扱いはそれなりに習熟が必要だが、サンプルが幾つか用意されているほか、Remix 3Dからダウンロードして加工できるので、操作のハードルは以前より下がっている。

今後、Windows Mixed Reality対応デバイスの正式リリースを経て、3Dオブジェクトや空間加工が可能なアプリが多数登場してくるだろう。

●ゲーム対応の強化

Creators Updateではゲーム対応が強化された。主なポイントは2つあり、1つは「ゲームストリーミング」を想定した機能の導入と強化で、もう1つが「ゲームモード」だ。

昨今はゲームの楽しみ方として、他人のプレイ動画を視聴して楽しんだり、あるいは自身のプレイ動画を共有して他人に楽しんでもらったり、といった仕組みが広がっている。特にFPS(First Person Shooter)と呼ばれる本人視点で進行するアクションゲームでは、プレイ画面だけでなくプレイヤー本人を含む風景を中継して遊ぶ「Twitch」のようなサービスが人気を博している状況だ。

Microsoftは「Beam」というゲーム中継サービスを傘下に収めており、このBeamを使ってゲーム配信や共有を行う仕組みがCreators Updateには実装されている。

Windows 10の「設定」アプリの中にXboxアイコンの「ゲーム」という項目が追加され、ここでゲーム関連の設定がまとめて行える。「ゲームバー」の機能を有効にすると、ゲームプレイの録画や配信といった操作を行うゲームバーが「Windows」+「G」のショートカットキーで呼び出せるようになり、Windowsの標準機能としてBeamによるライブ配信が利用可能だ。

このゲームバーとともに実装されたのが「ゲームモード」だ。

ハードウェアのパフォーマンスをギリギリまで利用できるゲーム専用機などとは異なり、PCは汎用(はんよう)アプリケーションの動作を想定したマルチタスク動作のシステムとなる。そのため、ゲームの動作に必要な性能を必ずしも最適な形で提供できるわけではない。そこでゲームモードでは機能が有効化されると、必要なリソースをゲームの動作に割り振る形で最適化を行い、スムーズで快適なゲームプレイ環境を提供する。

Win32とUWP(Universal Windows Platform)の両タイプのゲームアプリをサポートする一方で、機能が有効なのはMicrosoftが対応を表明しているゲームに限られる。これはゲームごとのカスタム設定があらかじめプリセットで提供されており、これを順次切り替える方式を採用しているためとみられる。

今後も対応タイトルを順次増やす意向をMicrosoftでは表明しているが、当面は比較的メジャータイトル中心の機能となりそうだ。

MicrosoftのCreators Update紹介ページでフィーチャーされているのは以上で、これだけを見ると小規模なアップデートに思えるかもしれない。

しかし、実際には細かな改良点が多く盛り込まれている。今回はその中でも特に一般ユーザーに重要な改良点や変更点を紹介していく。

●拡張機能に対応したEdgeブラウザ

Internet Explorerに代わり、Windows 10の標準ブラウザとして登場した「Microsoft Edge」だが、前回の大型アップデート「Anniversary Update」では「拡張機能(Extensions)」をサポートしたことがトピックだった。これにより、Google Chromeなどの競合ブラウザに機能面でようやく並ぶレベルに近づいたのだ。

もっとも、Edgeブラウザそのものは今回のCreators Updateのような大規模アップデートを導入しなくても、機能の拡張や改良が続けられており、これら成果はEdgeの公式ページや公式ブログで適時報告されている。

Anniversary UpdateからCreators Update配信開始までの約半年間で、一般ユーザーに影響を与える大きな変更点としては次の3点がある。

・FlashコンテンツのClick-to-Run対応が標準に
・Payment Request APIの実装
・EPUBファイル表示に対応

Edgeブラウザは既にAnniversary Updateの時点で「一部サイト以外ではFlashコンテンツを許可がない限り実行しない」という変更が加えられていた。

Creators Updateではこれをさらに強化して「デフォルトでFlashコンテンツをブロック」するようになっている。Flashコンテンツがブロックされたことはブラウザ上で通知され、許可がない限りは実行だけでなくコンテンツのロードそのものが行われない。これにより、モバイル利用では貴重なネットワーク帯域やバッテリー消費を節減できる。

Payment Request APIは、Webブラウザ経由でオンライン決済を行う仕組みだ。いわゆる「モバイルウォレット」に登録されたカード情報での決済を簡単に実装できるようになる。PayPalが提供しているような機能を標準実装したと思えば分かりやすいだろう。Appleは新型のTouch Bar付き「MacBook Pro」で同様の仕組みを導入しており、Apple Payのブラウザ決済の仕組みがWindows 10 PCでも広く利用できるようになる。

Edgeブラウザは電子書籍に使われるEPUBファイルもサポートした。EPUB形式におけるデフォルトのファイル関連付け先がEdgeとなり、ファイルをダブルクリックするとEdge上でEPUBファイルを閲覧可能だ。音声での読み上げ機能も利用できる。

DRMなどの著作権保護機能がかかったファイルの扱いは難しいものの、青空文庫やProject Gutenbergなど著作権フリーのEPUBファイルを配布しているサイトなどを活用すれば、さまざまな関連書籍をダウンロードしてそのままEdge上で閲覧できる。標準的なEPUBファイルであれば簡単に開けるので、簡易ビュワーとしても重宝しそうだ。

細かな操作の改善では、開いているタブを保存する機能も追加された。この機能を使えば、タブを閉じてしまっても、後から復元できる。

セキュリティの面では、サンドボックスの強化により悪意あるコード実行などの脆弱(ぜいじゃく)性を低減させている。

●セットアップの利便性を向上

新規にCreators Update以降のWindows 10搭載PCを導入したユーザーでなければ縁遠い話だが、「Windows 10にようこそ!」でおなじみの「OOBE(Out-of-box Experience)」が大きく変化しているのもCreators Updateの特徴だ。OOBEとはその名の通り、ユーザーがPCを箱から取り出したばかりの状態で提供される体験のことを指す。

セットアップに関するフローが大きく変化しているほか、各種プライバシー設定をこのOOBE画面で行えるなど、「先に適当に項目を選択しておいて、後でWindows利用開始後に細かく設定を変更する」といったことをしなくても、ある程度必要な設定を済ませてしまえる点が大きい。

またセットアップについてもCortanaの音声ガイドが導入されており、音声コマンドによる対話インタフェースでの設定も可能だ。一説によれば、これは従来のPCユーザーだけでなく、今後Windowsを採用するさまざまなデバイスの利用を想定し、MicrosoftがOOBEのユーザー体験を大きく変えていこうとしている現れだといい、その将来が非常に楽しみでもある。

●プライバシー設定の透明化

2015年7月にWindows 7/8.1からWindows 10への無料アップグレードが開始されたとき、旧OSを使い続けるユーザーはその理由として「アップグレードで動かなくなるソフトウェアやハードウェアがあること」や、「既に現状の組み合わせで満足しているので、アップグレードが面倒」といった事情を挙げていた。

さらに、「Windows 10にはプライバシー上の懸念があるから」といった声も少なくなかったのを記憶している。Windows 10はユーザーやマシンの行動データを過剰に収集している傾向があるといい、これらを設定アプリで可能な限りオフにすることを推奨する記事が同OSのリリース初期には多く出回っていた。

これに対し、Windowsの開発責任者であるテリー・マイヤーソン氏は、自らWindowsの公式ブログでCreators Updateにおける「プライバシー設定の透明化」を約束している。

実際にCreators Updateではユーザー個人の行動に関わる情報の収集について、オンとオフを一律制御できるページが設定アプリに用意され、大幅にシンプル化と透明化が図られた。前述した通り、OOBEのタイミングでこの設定を変更することも可能で、MicrosoftとしてはWindows 10でのプライバシー上の懸念に大きな関心を持っていることを示す狙いがある。

この設定のシンプル化は、Creators Updateの正式リリース前に開発中のWindows 10 Insider Previewビルドに組み込まれ、Windows Insider Programの参加者はいち早く試すことが可能だったが、同時にある懸念も呼び起こすこととなった。

位置情報など多くのプライバシーオプションは「オフ」とすることが可能なのに対し、マシンの診断(Diagnostics)については「完全(Full)」から「基本(Basic)」へと変更することしかできない。つまり「全部ではないが一部の情報は収集する」ということで、この「一部」が何を意味するのかが分からず、「ユーザーが抱いている本来の疑問に答えていない」という批判が生じたのだ。

MicrosoftはWindowsの稼働情報を収集し、製品の改善や次期製品の開発に応用する「テレメトリー(Telemetry)」という手法を以前から用いており、今回もその一環と考えられているが、Basicの中身については謎に包まれていた。

この疑問に回答すべく、米Microsoftのブライアン・リッチ氏はTechNetの投稿でDiagnosticsで収集されるデータの一覧と、Creators Updateで設定をBasicにした場合に収集されるデータの詳細を公開した。

かなりの情報量があるため読み込むのには時間がかかるが、基本的にはマシンクラッシュなどのイベントにおけるマシンの状態情報を取得し、その原因を特定するためにMicrosoftに送信が行われていると考えてよいだろう。

●導入するアプリをWindowsストア経由に制限可能

Microsoftが大きくフィーチャーしていないものの、多くのユーザーにとって影響を与えそうなCreators Updateでの変更点がこれだ。

Creators Updateでは、Windows 10でインストール可能なアプリを「Windowsストア経由のみ」に制限することが可能なオプションを用意しており、事実上旧来のWin32ベースのアプリケーションの導入と実行を遮断できる。

これには「MicrosoftがUWP+Windowsストア環境へ強引に移行を誘導している」という意見もあるが、筆者としては「セキュリティ強化」と「パフォーマンス維持」の側面が強いとみている。

例えば、旧来のWin32アプリケーションではマルウェアが侵入を試みるというリスクもある。またWin32アプリケーションはレジストリやストレージ容量を消費してOSそのものを肥大化させることがあり、これは「ブロートウェア(Bloatware)」と呼ばれてWindows固有の欠点とされる。

UWPではアプリ間で共有されるレジストリのようなものはなく、動作はUWPアプリのパッケージ内で完結するようにできているため、パッケージさえ削除すればOSをクリーンな状態に戻せるメリットがある。

一部のユーザーを除き、こうした設定を有効化しておくことで(デフォルトは無効になっている)、セキュリティやパフォーマンスの面でWindows 10を快適に利用できるようになるという考えなのだろう。

●Windows Update後の自動再起動も抑制可能に

Windows 10で悪名高い仕組みとしては、「Windows Update後の自動再起動」が挙げられるが、この仕様も一部変更された。

一般ユーザー向けのWindows 10 HomeではWindows Updateの自動更新および再起動が自動で行われ、手動設定ができない。自動再起動を行わない「アクティブ時間」の設定も可能だが、時間外ではPCの動作状況に関わらず再起動が実行されてしまう。

例えば、アクティブ時間を昼間に設定していても、夜中にPCを使うときだってあるだろう。しかし、アプリやファイルが動作していても、ちょっと離席した隙にWindows Update後の再起動が行われ、肝心なタイミングでWindowsがしばらくの間操作不能になったり、作業中のファイルが消えてしまったりすることがある。

最悪のケースでは、アップデートと手持ちのデバイス環境の相性が悪く、マシンそのものが操作不能になったり、ネットワーク接続など特定の機能が利用できなくなったり、といったトラブルも発生してしまう。

実際、Creators Updateの提供直前に、米国でMicrosoftを相手にアップデート問題の集団訴訟が起こっており、多くのユーザーの関心事であるのは間違いない。

こうした問題に対して、Creators Upadteでは、アップデート中にフロントエンド作業のパフォーマンスに極力影響を与えない仕組みが導入されているほか、可能な限り再起動の回数を減らす工夫が凝らされている。

不評だった「勝手に再起動」は事前通知制となり、アップデートの準備ができた段階で「すぐに再起動」「再起動時間を指定」「インストール作業そのものを3日間停止(Snooze)」のいずれかのオプションを選択できるようになった。

●Windows 8から引き継いだ操作系が消え去る

UI(User Interface)や操作の面でも細かな変更がある。Creators Updateで最も特徴的なのは、Windows 8のタイミングで導入されたUIや新機能がほぼ一掃され、「Windows 8らしさ」のようなものが事実上、Windows 10から消え去った点だ。

典型的なものが「Windows」+「C」のショートカットで、Windows 8であれば「Charm(チャーム)」メニューを呼び出すという同OSの象徴的な仕様だったものが、Creators Updateでは「Cortanaを呼び出す」に変更された。Windows 10を象徴するショートカットに切り替わったというわけだ。

また、アプリ間でデータを共有する「共有(Share)」メニューは、対応アプリがダイアログの一覧形式で表示される新しいUIに変化している。共有アイコンの形状もWindows 8時代のものから刷新されており、これまでのWindows 10でも数少なくなっていたWindows 8の名残が消えている。

UI面ではピクチャーインピクチャーを実現する「Compact Overlay」や、ペアリングしたスマートフォンなど他のモバイルデバイスを組み合わせて離席状態を感知してPCを自動ロックする「Dynamic Lock」など、目新しい機能も導入されている。また、高DPIのサポートが改善され、高DPIを想定していない古いアプリケーションも滑らかに表示可能だ。

●CUIツールはコマンドプロンプトからPowerShellへ

CUI(Character User Interface)はPowerShell」がデフォルトのコマンドラインツールとなり、「コマンドプロンプト」から切り替わった。「Windows」+「X」などのメニューで呼び出せるツールもPowerShellに変更されている。

PowerShellはUNIX系のシェルスクリプトの機能を意識したツールとして開発され、パイプラインを含む高度な処理系が利用可能な管理者向けのシェルだ。オープンソースとしてのライセンスも行われており、Windows以外のOSでも利用できる。

従来のコマンドプロンプトも引き続き利用が可能だが、Cortanaの窓で「cmd」を実行するか、あるいはスタートメニューにショートカットを作成する必要があり、あくまでサブ的な扱いとなった。

●大型アップデートの負荷を減らす「UUP」

最後に、現時点では意味をもたないものの、Creators Updateの次に予定されているWindows 10の大型アップデート「Redstone 3(RS3)」で注目すべき機能に「Unified Update Platform(UUP)」がある。

これは従来の大型アップデートがWindows 10本来のOSサイズ(3~4GB)の容量でインターネットから降ってくるという、ネットワーク的に非常に優しくない仕様になっているものが、最大3分の1程度(Microsoftによれば約35%)までサイズが縮小されるものだ。UUPが更新に必要なファイルのみを認識してダウンロードサイズを大幅に圧縮する。より短時間でダウンロードが終了し、ネットワークの負荷も減るだろう。

これまで、Windows 10の大型アップデートでは大容量データのダウンロードが同時期に発生することから、ユーザーやデバイスごとに「アップデートが利用可能になるタイミングをずらす」という仕組みを採用していた。しかし、UUP採用後のRS3は負荷が大幅に軽減されるため、こうしたラグは発生しにくくなるだろう。また、より短時間でダウンロードが終了することも期待できる。

実際、週に1~2回程度の間隔で大規模なアップデートがやってくるWindows Insider ProgramのFast Ringでは、このUUPを通じてユーザーによって個人差はあるものの、1GB程度までダウンロードサイズを縮小することに成功しており、その効果を証明している。

RS3は2017年秋に配信される見込みだ。

 

 

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